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カットラインと「塗り足し」について

 「カットライン」とは、印刷物のカッティングを行う位置を示したラインです。(※下記図では黒の点線)そのラインを元にカット作業をさせていただきます。 カットラインが、お客様がご注文される印刷物の仕上げ位置になります。

 カットラインまでオブジェクト(絵柄)がある場合は、「塗り足し」が必要です。下記の(図1)(図2)を参考に、データの作成をお願いいたします。塗り足しの有無に関わらず、仕上げの寸法は変わらないのですが、塗り足しの有無で印刷データの作成が異なりますのでご注意ください。

(塗り足しが必要な場合)

 カットするラインまでオブジェクト(絵柄)がある場合は、カットラインの外(3mm程度)に絵柄を伸ばします。これが塗り足しです。カットラインまでが、ご注文の実寸です。(※黒の点線がカットラインです。)

(図1)塗り足しが必要な場合の例

(塗り足しが必要ない場合)

 カットするラインの内側(3mm以上が望ましい)でオブジェクト(絵柄)が終了している場合は、オブジェクトとカットラインが干渉しない為に 塗り足しは必要ありません。

(図2)塗り足しが不要な場合の例

《塗り足しが必要な理由》

カットラインとオブジェクト(絵柄)が同じ位置

(図3)カットラインとオブジェクト(絵柄)が同じ位置

実際のカッティングと商品の仕上げ位置がズレている(点線が切り抜いた線)

(図4)実際のカッティングと商品の仕上げ位置がズレている(点線が切り抜いた線)

 (図3)の様に、カットラインとオブジェクト(絵柄)の仕上げが重なると、(図4)のように少しのカットのずれで、商品の仕上げに余白(ズレ)が出てしまう場合があります。

 この余白を出さない為に、慎重な作業が要求され生産に支障が出ます。生産性を高めるために、1mm程度のズレを前提に作業を進めます。その為に塗足しが必要になります。